表題番号:2021R-042 日付:2022/03/04
研究課題高齢者の柔軟性改善策の確立に向けた基盤創成:軟組織の硬さに着目して
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助教 平田 浩祐
(連携研究者) 早稲田大学スポーツ科学学術院 邦明 平山
(連携研究者) 芝浦工業大学システム理工学部 亮太 赤木
研究成果概要

関節柔軟性は関節に跨る組織の力学的特性の影響を受けると考えられ,その最たるものは筋である.しかし,高齢者の関節柔軟性においては,筋ではなく神経の硬さの影響が強い可能性が示されている.また,高齢者に対する柔軟性向上運動が軟組織の硬さに及ぼす影響は十分に検討されていない.そこで本研究は,静的ストレッチングが高齢者の筋および神経の硬さに及ぼす影響を検討した.その結果,ストレッチングによる関節可動域の改善が認められた一方で,明確な筋及び神経の硬さの低下は認められないことが示された.今後,高齢者の柔軟性改善に資する更なる介入研究が必要である.