表題番号:2021R-008
日付:2022/04/04
研究課題第二次大戦後のフランスの抽象とシュルレアリスム
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 助教 | 木水 千里 |
- 研究成果概要
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第二次大戦時にアメリカに渡ったシュルレアリスムの長ブルトンが戦後フランスに帰国すると彼のもとに、オートマティスムの技法に関心を寄せた新しい世代の画家たちが集まった。そこで本研究はシモン・アンタイに注目し、戦後フランスにおけるオートマティスムの需要を検証した。ブルトンは展覧会の序文を執筆する等アンタイを支持したが、アンタイは『Médium』誌にジャン・シュステルとともに発表した「Une démolition au platane」でオートマティスムに関して議論を挑発しようと試み、その後シュルレアリスムと決別した。戦後フランスでシュルレアリスムを支持した芸術家においても、オートマティスムは更新し、刷新すべきものとして認識されていることが分かった。