表題番号:2021Q-007 日付:2022/04/08
研究課題古代東アジアにおける対外交流と「境界」支配に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 柿沼 亮介
研究成果概要
本研究は、「境界」領域における国家の支配について検討することで、前近代における「国境」や「民族」のあり方を相対化して理解する視座を提供することを目的としている。研究期間中には「北」・「東」の「境界」地域にあたる東北地方における調査を行った。特に、蝦夷との「境界」となり、また渤海使が来着した出羽地域において、対外交流が律令国家における「辺境」支配にどのような影響を与えたかについて、秋田城や十三湊の調査を行って検討した。さらに、「南」の「境界」である喜界島の城久遺跡と並んで、「北」の「境界」遺跡として注目される石江遺跡(青森市)について、その地理的条件を検討した。