表題番号:2021Q-004 日付:2022/04/19
研究課題脳磁気信号の解読による動的神経活動としての言語の脳内表象の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 酒井 弘
(連携研究者) 東京電機大学 教授 田中慶太
(連携研究者) 東京電機大学 助教 塚原彰彦
(連携研究者) 住友重機械工業 技術企画部長 加藤隆典
研究成果概要

言語が人間の心内でどのように表現されているかについて、長期記憶中に単語の表象が貯蔵されていると仮定されてきたが、この心内表象がどのような神経活動と対応しているのかはまだほとんど明らかにされていない。そこで本研究では、視覚呈示された具象物を口頭命名をする際の脳磁気を記録し、機械学習アルゴリズムを使用して神経活動から命名されたイメージを推定する「神経活動デコーディング」と言われる手法で分類した。結果として、イメージ呈示の直後と、単語命名の直前では、推定確率がチャンスレベルを上回ることがわかった。この結果は、単語及びイメージに対応する神経活動が脳磁気として捉えられたことを示している。