表題番号:2021E-048 日付:2022/02/24
研究課題減数分裂においてゲノムDNAの半減を制御するクロマチン構造基盤
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 講師 角井 康貢
研究成果概要

減数分裂では、遺伝情報をもつゲノムDNAを半減させるために、DNA交換反応により二価染色体が形成される。そこで本研究は、二価染色体の三次元構造を分子レベルで可視化し、減数分裂における染色体構造制御に関わる分子基盤の解明を目的とした。DNAシークエンス解析により染色体構造を決定するために、減数分裂の各ステージに細胞を同調する実験システムを構築した。これにより減数分裂の任意のステージの細胞を効率よく回収できるようになり、染色体の三次元構造解析の基盤を確立することができた。また、二価染色体を形成するためのDNA交換反応を人工的に誘導する実験も立ち上げており、二価染色体の構造制御メカニズムを解明する実験基盤が構築できた。