表題番号:2021E-024 日付:2022/04/08
研究課題ナノフィラー粒子を用いた絶縁特性と熱伝導率向上の両立化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 講師 飯塚 智徳
研究成果概要
本研究に際し,ナノフィラー粒子を用いた絶縁特性と熱伝導率向上の両立化として,ナノフィラー粒子の分散状態の定量化による絶縁特性のメカニズム解明を行なうと共に,マイクロオーダーサイズの粒子との相乗効果や補助的な影響への役割を評価した.その結果,分散状態が低い状態(均一分散のための剪断応力 0 MPa時)では表面劣化放電痕径が6000 μm 以上であったものが,分散状態が良好な状態(剪断応力150 MPa時)では,表面劣化放電痕径が約1/3 程度(約2000 μm)に抑制させることが可能となり,ナノフィラーの均一な分散状態が絶縁特性へ直接的な影響を与えることが判明した.