表題番号:2021E-007 日付:2021/10/28
研究課題魏晋期における才性四本論の研究――後漢からの系譜を基軸として――
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 総合人文科学研究センター 助手 長谷川 隆一
研究成果概要
 本研究は、魏晋期に流行した才性四本論について、二つの側面(①哲学的な議論としての才性四本論に重心を置き内容を明確にする・②才性四本論史における後漢時代の位置づけを行う)を合わせて検討し、これにより新たな才性四本理解を提示することを目指したものである。
 これに基づき、本年度行った研究内容は次の二点である。一、「哲学的な議論としての才性四本論に重心を置き内容を明確にする」ために、曹魏明帝期に生きた劉邵『人物志』の精読を行った。二、「才性四本論史における後漢時代の位置づけを行う」ために、荀悦『申鍳』・徐幹『中論』・王充『論衡』を改めて精読した。残念ながら本年度に研究成果として論文・研究発表などを行うことはできなかったが、本年度に蓄積したものを来年度には公開する予定である。