表題番号:2021E-005 日付:2022/04/08
研究課題『源氏物語』を中心とした物語文学における「物語内物語」の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 助手 小泉 咲
研究成果概要
前年度から引き続いた検討をもとに、以下の①②の論文を投稿、掲載に至った。
①「物語」に介在する薫──『 源氏物語』「橋姫」から「宿木」巻へ── 
宇治十帖前半部の中に見いだされる「物語」と、それに関わる薫に注目して検討を行った。これは『WASEDA RILAS JOURNAL』NO.9(早稲田大学総合人文科学研究センター、2021.10)に掲載された。
②『源氏物語』「手習」巻の「物語」――紀伊守と光る君―― 
「手習」巻の紀伊守による「物語」について考察した。「手習」巻にみえる「紀伊守」そして「光る君」という呼称を、『源氏物語』の序盤と終盤を結びつける要素として捉えられるのではないかという点を明らかにした。これは『文学・語学』233号(全国大学国語国文学会、2021.12)に掲載された。