表題番号:2021C-738 日付:2022/11/07
研究課題文学王国アルゼンチンの成立(1938~76年)-作家と出版社の相互作用の分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 寺尾 隆吉
(連携研究者) 法政大学国際文化学部 教授 大西亮
研究成果概要
コロナ禍により、アルゼンチンにおける現地調査ができなくなったものの、ラプラタ地域では文芸雑誌のネット公開が進んでおり、そこから資料を調達しながら可能なかぎりの研究を行った。雑誌『スール』を中心として、ロサダ社とスダメリカナ社が翻訳文学で収益を上げながら自国作家を育てていく構図が見えてきた。このような20世紀前半のアルゼンチンにおける出版活動と、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編小説創作の間に重要な相関性を見出すことができたのは大きな成果だった。