表題番号:2021C-735 日付:2022/02/04
研究課題慢性疾患モデル動物の神経組織を元にした高品質な一次神経培養細胞の作成法の樹立
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 国際理工学センター(理工学術院) 准教授 野崎 千尋
研究成果概要
これまで困難とされてきた「発達期を抜けたマウスの脳細胞の初代培養方法の確立」を目指し、組織分散装置であるgentleMACSを導入して、1)初代培養に使用できるマウスの週齢および2)得られた細胞の生存期間の検討を行った。
まず1)に関して、P7・P50・P110のマウスを用いて比較検討を行ったところ、何れの条件においても軸索の伸長を伴うカスパーゼ陰性神経細胞の存在が認められた。また2)に関して、少なくとも10日間は培養可能であることが確認できた。
以上より、gentleMACSを利用することで「発達期を抜けたマウス由来の脳神経細胞」しかも「比較的長期間の培養に耐え得る細胞」を得られることが解った。