表題番号:2021C-714 日付:2022/04/05
研究課題ブータンヒマラヤにおける地すべり地形の地理空間情報解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 講師 永井 裕人
研究成果概要

地滑りはアジア山岳域で頻発する自然災害であり、潜在的な発生分布を把握する必要がある。本研究では衛星画像から作成された地形データ「AW3D: Advanced World 3D」について、地滑りリスク評価への適応可能性を評価した。研究対象地域はブータン・ブラマプトラ川流域の3支流の一部、標高1200-3700 mの範囲とした。解析の結果、河川からの距離によらず斜度が約25-30°の範囲の流域、河川から離れるにつれて斜度が40°から30°へ減少する流域、31°から33°への緩やかな増加傾向が見られる流域が認められた。これらは隣接する流域であっても潜在的な地滑りリスクが異なることを示唆する。