表題番号:2021C-671 日付:2022/04/08
研究課題武道の教育に関する日仏比較史研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) グローバルエデュケーションセンター 講師 星野 映
研究成果概要
 本研究では、主に柔道に焦点を当てて日本とフランスの武道を通じた教育に関しての歴史事象を比較した。日本では大正期以降に「武道は技の稽古による教育」であるという考え方が定着していった。第二次世界大戦後に新たなスポーツとして柔道が普及したフランスでは、1980年代以降に子どもの教育に適したスポーツとしての柔道がフランス柔道連盟(FFJDA)主導で推進されていった。なかでもFFJDAが掲げた「柔道の8つの道徳規範」は、漢字とフランス語の両方で表記され、教育的な価値を明示するものとなった。現在は国際柔道連盟(IJF)においても「8つの道徳規範」が採用され、その「教育的価値」や「日本由来」という柔道の特徴を示す一要素となっている。