表題番号:2021C-656
日付:2022/02/02
研究課題縮小社会における創造的復興のあり方と地域再生モデルに関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 | 教授 | 松岡 俊二 |
(連携研究者) | 日本大学生物資源科学部 | 教授 | 松本 礼史 |
(連携研究者) | 日本大学文理学部 | 教授 | 竹内 真司 |
(連携研究者) | 社会科学総合学術院 | 教授 | 黒川 哲志 |
(連携研究者) | 明治大学情報コミュニュケーション学部 | 准教授 | 島田 剛 |
(連携研究者) | 国立環境研究所 | 理事 | 森口 祐一 |
(連携研究者) | 人と防災未来センター | 主任研究員 | 高原 耕平 |
- 研究成果概要
- 本研究は、福島復興や1F廃炉をめぐる問題をトランス・サイエンス的課題と定義し、ALPS処理水の海洋放出に対する社会的納得性の醸成の難しさ、福島イノベーション・コースト構想および国際教育研究拠点に対する社会的受容性の醸成の難しさについて考察した。復興政策や廃炉政策の経路依存性は強固なものがあり、既存の経路へのロックインを解除することは困難である。しかし、トランス・サイエンス的課題としての復興と廃炉に対して、「復興と廃炉の両立」を可能とする政策を形成し、政策への社会的納得性と社会的受容性を醸成するには、専門家と行政と住民による「対話の場」の形成と社会イノベーションの創出が不可欠であるとの結論を導出した。