表題番号:2021C-641 日付:2022/04/07
研究課題女子大学生における月経異常と食事パターンとの関係
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 講師 薄井 澄誉子
研究成果概要
本研究では,女子大学生の月経異常の発症状況と特徴的な食事パターンとの関係を調査した.アンケートによる月経や生活習慣,食品・栄養素摂取量の調査を行ったところ,有効な分析対象者は414名であった.そのうち,軽度以上の月経困難症のある学生は318名であった.食事パターンは主成分分析により,第1に「野菜型」,第2に「デザート型」,第3に「晩酌型」,第4に「魚類低摂取型」が同定された.各食事パターンスコアと月経困難症有無の関連についてロジスティック回帰分析を用いて多変量調整オッズ比(95%信頼区間)を算出した結果,「魚類低摂取型」において,スコア低値群を基準とした場合,中程度群で1.25(0.72‐2.15),高値群で1.86(1.03‐3.34)であった(P for trend = 0.04).本研究の結果により,月経異常の有無と魚類の摂取量が少ない食事パターンが関連するかもしれないことが示唆された.