表題番号:2021C-636 日付:2022/04/26
研究課題ウェアラブル加速度計を用いた脳振盪既往者の脳機能障害モニタリング指標の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 広瀬 統一
(連携研究者) スポーツ科学学術院 教授 広瀬統一
研究成果概要

本研究で脳振盪受傷既往歴の有無による日常生活の身体活動動態の違いを明らかにすることを目的とした。複数回の脳振盪既往のある大学ラグビー選手6名と脳振盪既往のない大学ラグビー選手6名を対象に11日間の測定を行った。時計型三軸加速度計を用いて得られたデータをもとに加速度のゼロクロス回数から「活動」と「休息」の時間を算出した。連続する休息時間の累積比率と休息の継続時間の両対数グラフのプロットの傾きをべき乗指数として比較した。その結果、既往者のべき乗指数が有意に低かった。(-1.10±0.17 vs -1.00±0.17, p<0.001)脳振盪既往者は長時間休息の発生頻度が増加していたことから、脳振盪既往は休息のパターンに影響を与える可能性を示唆した。