表題番号:2021C-622 日付:2022/06/02
研究課題社交不安症における注意のプロセスモデルの検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 講師 富田 望
研究成果概要

生態学的経時的評価法 (EMA) を用いて、日常生活の社交場面で知覚される様々な刺激と自己注目との関連性を検討した。社交不安傾向者22名を対象として、EMA調査を10日間実施した。アンケートのURLが記載されたEメールを13回に送信し、過去5時間以内に経験した社交場面、社交場面で知覚した刺激、自己注目の程度について回答を求めた。321回分の回答が得られ、マルチレベル重回帰分析を行った結果、「他者からの視線」、「他者からの評価」、「権威のある人」が知覚されると自己注目が生じやすいことが示された。特に視線については、視線への恐怖度に関わらず自己注目を高めることが示された。