表題番号:2021C-618 日付:2022/03/30
研究課題プラスチックゴミの海鳥巣への取り込みが巣内微環境に及ぼす影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 准教授 風間 健太郎
(連携研究者) 人間科学学術院 大学院生 小高歩
研究成果概要

 現在、流出したプラスチックによる海洋生態系の汚染が深刻化している。プラスチックが海鳥の巣材として利用されることで、湿度や温度など巣内の微環境が変化して孵化成功率やヒナの成長・生残に悪影響を与えることが懸念されるが、その実態は不明である。202168月に北海道利尻島と枝幸町において、3種の海鳥繁殖地で踏査により巣材中のプラスチックの種類、個数、重量を測定した。プラスチックを含む巣を継続的に観察し、巣内の湿度や温度を測定し、繁殖成功率や雛の死亡要因を記録した。調査の結果、巣材にプラスチックが大量に含まれると巣内の保温性が低下する可能性があることがわかった。