表題番号:2021C-616 日付:2022/02/03
研究課題三大都市圏における格差拡大の進行過程とその社会的帰結に関する計量的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 橋本 健二
研究成果概要
 本研究は、科学研究費補助金「三大都市圏における格差拡大の進行過程とその社会的帰結に関する計量的研究」(基盤A)を受けて行なわれる一連の研究を補足するため、資料収集、データの加工と分析などを行なうものである。科学研究費による調査は、2021年1月に東京圏、名古屋圏、京阪神圏の3大都市圏の約6000人を対象として実施された。分析の結果、アンダークラスの生活困難が深刻化していること、新型コロナウイルスか感染症の蔓延は旧中間階級とアンダークラスに強く影響し、この2階級と他の階級の格差が拡大していることが明らかとなった。また3大都市圏のメッシュ統計の分析から、3大都市圏はそれぞれにセクター型構造と同心円型構造の複合した空間構造をもっていることが明らかとなった。