表題番号:2021C-612 日付:2022/04/08
研究課題使用する手の選択に関する神経基盤の解明ー前頭・頭頂葉ネットワークに着目してー
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助手 平山 健人
研究成果概要

使用する手の選択は,日常生活において無意識に行なっている意思決定の1つである。先行研究において,脳の後頭頂葉が手の選択に関与していることが報告されている。本研究では,手の選択に関するより広範囲の脳内ネットワークを明らかにするために,手の選択に関連が示唆されている運動前野に着目した。経頭蓋交流電気刺激法は,頭皮上から2つの脳部位に交流電流を流すことで,その脳領域間の機能的結合を促進または抑制できる。この刺激法を使い,左右の後頭頂葉と運動前野の機能的結合を促進または抑制した場合に,手の選択に及ぼす影響を検討した。現在,データ計測中であるが,左後頭頂葉と右運動前野の機能的結合の関与が示唆されている。