表題番号:2021C-605 日付:2022/11/28
研究課題自閉スペクトラム症における高次視覚野の脳活動パターン抽出
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 大須 理英子
(連携研究者) 高等研 准教授 岡本悠子
(連携研究者) 人間科学学術院 大学院生 栗原勇人
研究成果概要
ヒトの顔や身体部位を知覚することは社会的インタラクションを行なっていく上で重要である。そこで,身体知覚と関連するLOTCの身体表現が自閉症者(ASD)と定型発達者(TD)とで異なるのか検証した。実験参加者らは手、足、腕、脚、胸、腰、顔上部、顔下部、全身、椅子の写真を観察し、同じ写真が2回続けて提示された時にボタンを押す課題を実施した。その結果、TDと比べてASDでは課題の正答率が有意に低く、右LOTCの身体関連活動領域が有意に小さかった。一方どちらの群でもactionに関わる身体部位 (手、足、腕、脚) とcommunicationに関わる身体部位 (顔上部、顔下部) といった、身体の持つ機能特性が同じもの同士の活動パターンが近かった。