表題番号:2021C-601
日付:2022/03/29
研究課題知的財産権と新産業勃興の「法と経済学」研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 社会科学総合学術院 社会科学部 | 教授 | 土門 晃二 |
- 研究成果概要
- 本研究では、最近のオンライン配信コンテンツの違法性と正の外部性効果の関係を考察した。一般的に、著作権侵害に当たる違法配信は取り締まり対象であるが、著作権者の中には侵害行為を放置している場合が存在する。その理由の中には、違法コンテンツの持つ広告効果が存在する。この考察では二次的市場の規模が大きくなるにつれて、権利者は著作権侵害を放置する傾向が強くなりことを証明した。様々な費用関数でこのことが成立していることを示し、理論の精緻化を行った後、学術雑誌に掲載された。また、日本食品の模倣品に関する東南アジアでのフィールドワークの制度的な考察を行い、分析結果をまとめた。制度的な考察のために、その裏付けとなる現地での聞き取り内容を補論に加えて説得力を持たせた。この分析は、国際コンファレンスでの発表後に、書籍の中の一章として掲載された。