表題番号:2021C-599 日付:2022/09/11
研究課題包摂的コーポレート・ガバナンスと連帯経済組織の発展に関する経済民主主義論的検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 篠田 徹
研究成果概要
本研究は、包摂的コーポレート・ガバナンスと連帯経済組織の発展に関して、経済民主主義論的な観点から検討を行う基礎的研究である。研究の概要は以下の通りである。本研究は、近年私企業による市場経済と協同組合組織による連帯経済の併存的発展が見られ、また環境的、社会的な側面における包摂的コーポレートガバナンスの取り組みが目立つ流通産業とそこにおける先進事例を取り上げ、実態の把握に努めた。そこで発見された事実として、ヨーロッパでは、従業員の発言機構を企業内で新たに整備する経済民主主義的な試みが顕著であるのに対して、日本は従来からある企業内労働組合の機能の強化拡大がめざされている点が指摘できる。