表題番号:2021C-563 日付:2022/04/06
研究課題Ruナノ粒子担持カーボンナノチューブ膜電極による液体アンモニアの電気分解
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 花田 信子
(連携研究者) 早稲田大学先進理工学部 学部4年 宮越すみれ
研究成果概要
液体アンモニアは17.3 mass%の質量水素密度を持ち、エネルギーキャリアとして優れている。室温で電解反応が進行し、水素生成が可能である。理論分解電圧は0.077 Vであるが、窒素発生反応であるアノード側で高い反応過電圧を持つことが課題である。これまでにRu電極がアノード反応に対して高い活性を持つことが分かっている。Ruナノ粒子を担持した3次元電極により電極触媒表面積を増加させ低電位での電流密度の向上を目的とした。Ruナノ粒子をCNT上に担持したRu-CNT電極を作製し、液体アンモニア電解のアノード反応への活性評価を行った。CNT上に1-2 nmRu粒子の担持が確認され、ポリオール法によりCNT上へのRuナノ粒子の担持に成功した。触媒表面積増加の効果によりRu-CNT電極ではRu板電極に対し電流密度が6.1倍向上した。