表題番号:2021C-562 日付:2022/06/13
研究課題界面を利用したアミノ酸の電場制御晶析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 小堀 深
研究成果概要
 本研究は,電場を用いることより,アミノ酸の結晶形状や粒径の制御を目的としたものである。はじめに,電流印加時間を変化させ,得られた結晶の光学顕微鏡観察した結果,電流をより印加した系の方が核の発生が増加し,できた細かい結晶が凝集しやすいことがわかった。理論式より,今回の実験系では結晶の析出量に与える拡散と電気泳動の寄与度は,拡散の方が大きいことがわかった。これより電位の付加は電気泳動による成長促進ではなく,核発生により大きな影響を与えていることがわかった。これらの結果より,電気泳動による結晶成長促進を試みる場合,電流の印加時間および電極間距離をさらに最適化する必要があることがわかった。