表題番号:2021C-556 日付:2022/04/19
研究課題神経活動のエンコーディング・デコーディングで辿る言語の知覚から応答への道筋
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 酒井 弘
(連携研究者) 教授 東京電機大学 田中慶太
(連携研究者) 助教 東京電機大学 塚原彰彦
(連携研究者) 住友重機械工業 開発企画部長 加藤隆典
研究成果概要

視覚呈示されたオブジェクトを口頭で命名する過程の中で、いつどのようにオブジェクトの視覚情報が脳内で表現され、音声を産出するための構音器官の運動情報に変換されていくのか、時間軸に沿って具体的に捉えた研究はほとんど存在しない。そこで本研究ではミリ秒単位の時間的解像度と数センチ単位の空間的解像度を有するとされる脳磁計使用し、視覚呈示されたオブジェクトを音声で命名する課題を遂行する際の脳磁気を記録し、神経活動から課題を推定する「神経活動デコーディング」による分析を実施した。結果から、オブジェクトに対する視覚情報と、音声に対する運動情報が、それぞれ固有の神経活動として表現されていることが示唆された。