表題番号:2021C-555 日付:2022/04/05
研究課題生体外における灌流可能な管腔構造を有する血管網の立体組織への付与技術の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 助手 戸部 友輔
研究成果概要

本研究では、生体外において組織工学的に作製した高細胞密度の立体組織に対して培養液等が灌流可能な血管網を大量に付与する技術の開発を目的とする。立体組織への灌流可能な血管網の導入に向け、培養液の流動を立体組織に直接加えることが可能な流路構造を有する、新たな血管床を開発した。細胞シートの重層化によって得られた立体組織を開発した血管床上で灌流培養することで、培養液や血液の灌流が可能な機能的血管網を生体外において大量に付与可能であることを明らかにし、以上の結果をMicrovascular Research誌に投稿した。本実験系は、これまでにない再生医療組織や創薬試験モデルの応用研究に資する知見を提供可能であると期待される。