表題番号:2021C-535
日付:2022/04/07
研究課題超高層耐火木造における材積最小化に向けた研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 講師 | 伯耆原 智世 |
- 研究成果概要
高層木造を達成するには高度な耐火性能が要求される。従来では、2、3時間と要求耐火時間が長くなるほど、被覆層を厚する設計法が一般的であるが、被覆層の肥大化は、可燃物を増やすことになり、構造面の他、防耐火上でも不利になりかねない。そこで、部材の材積最小化に向けて、木質構造部材の一部を模した小試験体を用いて断面構成の把握を行い、15階建て以上を建築可能な3時間耐火性能を確保できる部材断面構成の見通しを得た。更に、木材内部の熱水分移動は、防耐火性能に大きく影響するため、木材の異方性が熱水分移動に与える影響を小試験体で把握する基礎実験を行い、繊維、接線、半径方向の順に水分が移動しやすいことを明らかにした。