表題番号:2021C-534 日付:2022/03/22
研究課題日本における土や石を用いた組積構法に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 山田 宮土理
研究成果概要

日本の建築構法としては珍しい土や石を積んだ壁を有する建築について、その実態把握と、構法、材料および施工方法の整理を目的とし、山口県および福岡県の建築を対象として聞取り調査および実測調査を行った。

その結果、山口県・福岡県の土・石積み建築として、米の保管などに用いられる建築()や、農業用の堆肥や肥料の保管に用いられる建築があることがわかった。これらの建築の上部構造の支持方法、各部構法、土・石積み壁の材料および施工方法を整理した。①はいわゆる「土蔵」と外観・用途が同様であり、日本において木造軸組の小舞土壁構法以外にも「土蔵」の構法が存在すること、またその分布や構法を明らかにすることができた。