表題番号:2021C-524 日付:2022/03/01
研究課題Rarita-Schwinger作用素と幾何構造の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 助手 富久 拓磨
研究成果概要
本特定課題では,様々な幾何構造を持つ多様体上でRarita-Schwinger作用素の性質を探ることを目的として研究を行い,次の結果を得た.nearlyケーラー構造という幾何構造を持つ多様体上でRarita-Schwinger場というRarita-Schwinger作用素の核を調べ,核の空間が調和3形式全体の空間と同型であることを示した.また,この結果によりRarita-Schwinger場が計量によることの具体例を与えることに成功した.さらに,同様の手法によりnearlyケーラー多様体上のキリングスピノールの変形空間を求めた.他の構造を持つ多様体に関する研究は進行中である.