表題番号:2021C-515 日付:2022/02/03
研究課題ナノ界面による先進複合材料の更なる高強度化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 准教授 荒尾 与史彦
研究成果概要

ガラス繊維強化プラスチックの機械的特性(弾性率、強度)を向上させることを目的として、グラフェンを利用した。グラフェンを研究室独自の手法で作製し、アセトン溶媒に分散させた後にガラス繊維にディップコーティング法によって、表面にグラフェン層を形成させた。フラグメンテーション試験により、繊維1本の強度と樹脂との界面応力伝達の評価を行ったところ、グラフェンコーティングにより硬い界面層が形成され、繊維への応力伝達が向上したことを確認した。また、曲げ試験による機械的特性の評価を行ったところ、曲げ弾性率は43%の向上が確認された。