表題番号:2021C-483
日付:2022/03/28
研究課題ディスコース・モダリティからみた雑談における「物語」の表現特性
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 助手 | 張 未未 |
- 研究成果概要
- 本研究は、日本語の雑談に自然に生じる「物語」の表現特性を、ディスコース・モダリティの観点から解明しようとするものである。具体的には、伝達内容には直接関与しないが、伝達方式に関わる周辺的言語要素に注目し、物語をはじめる際に用いられる「間投詞」「接続詞」「文副詞」などの「談話標識」、物語をまとめる際に用いられる「モダリティ標識」を分析対象とした。それらの使用傾向を分析した結果、日本語母語話者は物語を雑談に組み込む際の心的手続きを言語的指標を用いて相手に知らせるなど、談話が円滑に進むよう心がけていることや、物語に対する自分の感情表出や意見提示にメリハリを付けていることが明らかになった。