表題番号:2021C-474 日付:2022/04/08
研究課題先アンコール時代から続く都市遺跡出土の土器・陶磁器の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 助手 横山 未来
研究成果概要

サンボー・プレイ・クック遺跡群は、先アンコール時代の真臘の王都に比定される遺跡であるが、寺院区からは土器と共に多くの陶磁器が出土しアンコール時代以降も聖域として利用されたと考えられている。本研究では、文献および博物館等の資料調査を通して在地・輸入陶磁器に関する情報を収集し、出土遺物との比較・検討を試みた。出土資料には、無釉・灰釉・黒褐釉のクメール陶器(壷・甕類)、白磁・青白磁の中国陶磁器(碗・合子類)が多く見られ、共伴する土器にもクメール陶器と共通する特徴(文様・技法)を有するものが含まれるとともに、11世紀後半~13世紀中頃という年代が与えられているバイヨン遺跡下層とも共通する傾向が見られた。