表題番号:2021C-461 日付:2022/03/20
研究課題樺太引揚者の炭鉱定着に関する統計分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 嶋崎 尚子
研究成果概要
  本研究は、敗戦後の樺太引揚者の炭鉱移動と定着過程を樺太からの連続性に焦点をあて、分析することを目的に、各種名簿資料をもとに統計分析を行った。具体的には、1955年札幌市内の樺太同郷会名簿、1966年旭川市の在外引揚者名簿、1968年樺太人名録を用いたミクロデータベースを構築し、樺太支庁・郡別に、元職業と現職業の異動を分析した。さらに、大正末期以降の樺太における石炭産業への人口移動の動態を、昭和4年『樺太廰統計書』掲載の「現住戸口内地人本籍地」「現住戸口職業別戸数、人口」、『樺太要覧』(昭和14年と17年)から確認した。分析結果はリサーチ・ペーパーとして2022年5月に刊行予定である。