表題番号:2021C-448 日付:2022/04/01
研究課題自発的特性推論の生起プロセスの検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 清水 由紀
研究成果概要
他者の行動を見た時に,行為者の特性を自発的に推論する自発的特性推論の生起について,そのメカニズムを認知神経科学的に検討した。実験1では大学生48名を対象として実験を行い,自発的特性推論の生起時の脳波を測定した。また,アンケートにより各参加者の認知傾向を調べた。分析の結果,事象関連電位(event-related potential, ERP)のN400成分の特徴が,各参加者の認知傾向によって異なり得ることが示唆された。実験2では大学生50名を対象として実験を行い,行動観察時の視線が自発的特性推論の生起にどのように関連しているのか,またそこには認知傾向に媒介されているのかどうかを検討した。実験2については来年度も継続して実施予定である。