表題番号:2021C-435 日付:2022/03/29
研究課題デジタル環境における著作権消尽理論の位置付けと再構成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 比較法研究所 助手 周 洪騫
研究成果概要

429日に高林龍先生の授業で、米国連邦最高裁の「Google v Oracle」判決について報告を行った。この事件は、ソフトウェア開発用APIにおける著作権のフェアユースの判断をめぐるものであり、世界中で大きな議論を巻き起こした。 授業での発表では、事例や関連する背景を紹介するだけでなく、米国裁判におけるフェアユース判断の問題点について検討してみた。この研究の成果をアレンジし、論文として今後発表する見込みである。

12月では、リエカ大学が主催するPhDセミナーに、デジタル消尽をテーマに報告を行った。同セミナーでは、欧州の学者たちとの意見交換もでき、大変充実だった。同セミナーで受けた意見に基づいて修正を加えた内容で、今年2月開催されたIPIRA2022大会でもう一度報告し、アジアからの学者たちと熱い議論を行った。この二つの報告に基づき、今年度の比較法研究所英文年報に掲載する予定である。