表題番号:2021C-426 日付:2022/04/11
研究課題裁判員裁判の評議場面における言語使用を考える - コミュニケーション分析の視点から
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 教授 星井 牧子
研究成果概要

 裁判員裁判の評議場面については、先行研究で裁判官と裁判員の非対称な関係性に基づく教室型コミュニケーションのパターンが指摘される一方、コミュニケーションパターンからは評議全体に対する個々の発話の役割は評価できないという指摘もある。本研究では、裁判員裁判の評議におけるコミュニケーションに関する議論を俯瞰するため、法律系を中心とする8つのジャーナルを調査し、基礎資料となるデータベースを作成した。2010年代以降は評議におけるコミュニケーションに関する論文が少ないことから、今回作成した基礎資料を元に、今後、評議場面のコミュニケーションと司法コンテクストにおける言語使用に関する考察を続けたい。