表題番号:2021C-424 日付:2022/03/31
研究課題北欧諸国の障害者雇用政策から導出する障害の特性と仕事の特質に関する理論研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 大学院政治学研究科 教授 福島 淑彦
研究成果概要

スウェーデンとフィンランドでは如何にして障害者の雇用率を高めているのかを文献調査、聞き取り調査を通じて明らかにしようと試みた。判明したことは、(i)障害者の雇用の安定(継続)には障害者と雇用主とのマッチングが重要であること、(ii)マッチングを高めるには障害者が就職活動を行う際のジョブコーチの役割が重要であること、(iii)雇用補助金が障害者を雇用しようとする雇用主のインセンティブ高めていること、である。また、スウェーデンでは障害者雇用政策が国として展開されているのに対して、フィンランドでは自治体が独自に展開している障害者雇用の促進・支援プログラムの比重が大きいということも判明した。