表題番号:2021C-421 日付:2022/02/02
研究課題ノンパラメトリックな所得効果を取りこんだ差別化財需要モデルの推定
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 准教授 遠山 祐太
研究成果概要
本研究では差別化財の消費者需要に関するセミパラメトリックなモデル及びその推定手法を開発し、企業のプライシング及び企業合併シミュレーションへの応用を行う。前者については、文献で幅広く用いられている離散選択モデルにおいて所得効果をノンパラメトリックな形で導入することで、需要関数の形状を柔軟に推定する方法を提示した。後者の応用分析については、提案した需要モデルの性質及び既存の需要モデルとの比較について、データを用いた実証分析を通じて検証を行った。研究の進捗については、September Workshop on Economics at Otaru 2021及びAsia-Pacific Industrial Organisation Conferenceにて発表を行った。