表題番号:2021C-404 日付:2022/02/21
研究課題グラフ構造を用いた分子結晶の構造ー機能の相関探索
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) データ科学センター 講師 谷口 卓也
研究成果概要
分子結晶は創薬や材料科学などの多岐にわたる分野で研究されているが、その開発にあたってはトライアンドエラーの繰り返しが必要であり、多大なリソースがかかっている。本研究では、グラフ構造を使って分子結晶をデータ化し、機械学習によって構造と種々の機能との関係性を探索した。分子結晶を分子グラフおよび結晶グラフで数理データ化し、グラフニューラルネットワーク(GNN)に入力した。目的変数はバンドギャップおよび融点を対象とした。GNNでの回帰分析の結果から、既存のフィンガープリント法で分子を表現するよりもグラフ構造で分子や結晶を表現する方が分子結晶のマテリアルズインフォマティクスに適していることが分かった。