表題番号:2021C-397 日付:2021/10/14
研究課題汎用芳香族分子の新規三成分連結型二官能基化反応
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 講師 武藤 慶
研究成果概要
ヘテロ原子官能基化された芳香族分子は機能の宝庫である。ヘテロ原子の導入により極性、電子的性質は変化する。特に、パラ位二置換芳香族分子は電子的性質や溶解性などの固体物性に劇的な変化を与えるため、医農薬や機能性有機材料分子に頻繁に導入される。本研究では、これら分子への簡便なアクセスを可能にすべく、ハロアレーンやフェノール類などの汎用芳香族分子の位置選択的な1,4-二官能基化反応の開発を目指した。その結果、パラジウム触媒による汎用芳香族分子に対するジアゾ化合物とアミンの1,4-カルボアミノ化が進行することを見いだした。また、分子内に窒素求核部位をもつハロアレーンでは分子内アザスピロ環化することも見いだした。