表題番号:2021C-386 日付:2022/02/04
研究課題自閉症者の高次視覚野機能の個人差の解明と影響する要因の探索
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 講師 岡本 悠子
(連携研究者) 福井大学 教授 小坂浩隆
研究成果概要
自閉スペクトラム症者は身体の認知の仕方が定型発達者と異なると考えられている。高次視覚野では身体部位の視覚処理が担われているため、自閉スペクトラム症と定型発達者ではこの領域の身体表象が異なる可能性がある。本研究では自閉スペクトラム症者23名と定型発達者23名を対象にfMRIを用いて高次視覚野の身体表象を評価した。単変量解析を用いた結果、人を見たときに反応する領域の体積に違いがあった。一方で、表象類似度分析を用いて解析した結果、手、足、顔などの身体部位の表象には有意な差は認められなかった。