表題番号:2021C-341 日付:2022/04/02
研究課題SNSでの談話管理の実態に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 日本語教育研究センター 講師 吉田 好美
研究成果概要

本研究課題は対面データの比較により、SNS上の談話管理について明らかにすることを目的とする。2021年度は、対面と非対面(LINE)の断りにおいて、終結部の談話管理について比較し考察を行った。分析対象は、日本語母語話者同士で実施した「映画の勧誘に対する断り」のロールプレイデータである。その結果、対面では「また今度」といった次回の接触に言及するストラテジーで終結していたが、非対面では次回の接触に言及することはなく、感謝の表現やスタンプのみでやりとりが終結していた。このことから、非対面の断りでは、社交辞令的な表現が不要になってくる可能性が示唆された。研究成果は「断りの終結部に関する一考察」として口頭発表を行った。