表題番号:2021C-308 日付:2022/03/22
研究課題インバウンドスポーツツーリストの獲得した事前知識と目的地ロイヤルティの関係性
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助教 山下 玲
研究成果概要
当初の予定では、「インバウンドスポーツツーリストの獲得した事前知識と目的地ロイヤルティの関係性」と題する研究を実施予定であったが、新型コロナウィルスの見通しが立たなかったため、本報告書では、「メガスポーツイベント大会主催者への信頼と大会支援意図の関係:社会的便益と個人的便益の媒介効果の検証」について報告をする。

東京2020大会のようなメガスポーツイベントを開催する際、開催地域住民のスポーツイベントに対する態度を把握することは重要であることが指摘されており、とりわけその中でも近年では大会主催者に対する信頼が重要な概念あると指摘されている。本研究では、開催地域住民の大会主催者への信頼と大会支援意図の関係性を、大会経験から認識する便益(個人的便益・社会的便益)に媒介効果があるかの検証を行うこととした。本研究では、実際に東京オリンピック・パラリンピックをテレビ観戦した都民を対象にインターネット調査を2021年9月に実施した。その結果、社会的便益の信頼から大会支援意図への媒介効果のみ確認をすることができた。本研究では、開催地域住民の政府や大会主催者への信頼は、大会支援意図に直接的な影響は見られたものの、社会的便益を認識することで、より大会支援意図が高まることが明らかとなった。