表題番号:2021C-305 日付:2022/04/08
研究課題戦前・戦後の柔道界における武術性探求動向の解明:史資料の収集と分析を中心に
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 講師 工藤 龍太
研究成果概要

本特定課題では、敗戦後の日本で、競技スポーツとしての柔道の価値が強調される中、1956年に完成した講道館護身術という柔道の形の制定の経緯を、戦前と戦後の連続性を踏まえ、武術性の観点から解明することを目的とした。

①史料収集について。1940年に講道館に設置された形研究会の研究成果が記された史料を所有者より拝借することができた。②①で収集した史料を解読し、その内容を基に記述された形を復元し、動画に撮影することができた。③柔道創始者・嘉納治五郎没後の戦時中と戦後の柔道界では、柔道の源流である柔術諸流派が再注目され、武術性を重視する新たな形が創始されたことが明らかになった。