新型コロナ感染症対策として，ペア実験から個別実験に変更を行った。複数名の無声動画（無表情，表情あり）を視聴し，それぞれに対して「どの程度魅力的に感じるか」を評定してもらった。その後，動画に登場していた人物の顔写真ならびにそれを加工した写真を全6種類見せ，「先ほど見た顔はどれか」を選んでもらった（顔記憶課題）。その結果，無表情の動画よりも，表情ありの動画の方が「より魅力的」と判断すること，「より魅力的」と判断した人物については，実際の顔よりも魅力的に記憶されることが明らかになった。さらに，「より魅力的」と感じる人物は，笑顔が多いことが明らかになった。