表題番号:2021C-294 日付:2021/04/05
研究課題横断歩道における歩行者の優先性を実質化するトラフィックヒエラルキーにかかる研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 加藤 麻樹
(連携研究者) 人間科学学術院 助教 友野貴之
研究成果概要
自転車は,自動車に対しては交通弱者であるが,歩行者に対しては交通強者であるため,大学生を実験参加者として自転車シミュレータ運転を行った.特に外部刺激に対する認知能力が低下する高齢者が歩行者や障害物に対して示す挙動を計測するために,高齢者を模した身体機能および認知機能を制限する装具を装着した状態で自転車を運転し,特に安全確認に要する時間が長くなることが明らかになった.また交通法規の法律遵守にかかる国際比較に関連して,歩行者優先を含む各国の道路標識に対する知識の有無について予備的な調査を行い,一定の標識については認識の過誤が認められたことから,改善または教育を要することが明らかになった.