表題番号:2021C-274 日付:2022/02/02
研究課題岡山城堀堆積物による過去200年間の環境変動の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 山田 和芳
研究成果概要
本研究では,岡山市中心域の岡山城堀を対象として,約1メートルの柱状試料を採取して,堆積物層相観察やCNS分析を基にして過去100年間程度の環境変化を復元した.深度8245 cmの砂質層は,周辺から一気に土砂が堆積した洪水堆積物であることが予想される.これは,昭和9(西暦1934)年の室戸台風による洪水イベントと考えられ,堀周辺を流れる旭川の決壊によるものとされる.また.深度31 cmの炭片の密集層は,TOC濃度のスパイクとしても認められ,昭和20(西暦1945)年の岡山空襲によるものと推定される.