表題番号:2021C-265
日付:2022/04/05
研究課題企業と研究者のイノベーション能力分解とミスマッチ
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 社会科学総合学術院 社会科学部 | 教授 | 及川 浩希 |
- 研究成果概要
- 研究開発の成果は、優れた研究スキルが優れた問題設定に出会ったときに最大化される。本研究では、企業が研究開発プロジェクトを決定し、雇用された研究者がそれに関与する状況を考え、米国特許データを用いて研究開発成果を企業と研究者の能力に分解した。その結果、良い研究者が良い企業に雇用される正相関マッチングが観察されるが、同時に正相関の程度はそれほど強くはないことも見出された。これは、研究者のミスアロケーションを示唆している。強制的に1の相関を持つように研究者と企業を再配置するシミュレーションによれば、総イノベーションは10-15%程度改善される余地があることが分かった。