表題番号:2021C-238 日付:2022/01/11
研究課題空間多重伝送を適用する光リングネットワークアーキテクチャの研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 坪川 信
(連携研究者) 情報生産システム研究科 博士後期課程学生 Jing Jiang
研究成果概要
昨年に継続し、光MIMOの適用拡大を目的とし、マルチコア光ファイバ(MCF)、空間多重伝送方式(SDM)に基づいたOADMベースの光リングネットワークにおけるプロテクション動作を検討した。今期は特にMCFやMCF内の一部光ファイバコアの切断箇所に依存した容量への影響を定量評価し、例えばコア間クロストークが比較的大きなMCFでは、予備コアへの切替やリングの逆伝搬などの切替が行われなくても、XTを利用した受信機ダイバーシティにより、瞬断無く通信を維持しうる可能性を示した。年度後半は、より現実的なコア配置や長さに依存したXT値を有するMCFモデルを用いた場合の解析も取組中である。成果は学術誌1件(昨年度投稿)、国際学会2件に投稿され、まとめとして本年度提出の博士学位論文(2021年11月承認)に反映された。