表題番号:2021C-226 日付:2022/03/07
研究課題ゼブラフィッシュを用いた神経再生の分子メカニズム解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 大島 登志男
研究成果概要

ゼブラフィッシュは脳損傷後の神経再生能力が高いことが知られているが、そのメカニズムには不明な点が多い。われわれは、視蓋においてはラジアルグリアが神経幹細胞として神経再生に寄与していることを明らかにしてきたが、加齢による影響は未解明であった。ゼブラフィッシュ3カ月齢と12カ月齢で損傷後の神経再生を視蓋で比較したところ、12カ月齢でラジアルグリアの増殖が低下していた。12カ月齢のゼブラフィッシュの視蓋損傷後にノッチシグナルの阻害剤を加えると、3か月齢と同程度にラジアルグリアの増殖が起きることを明らかとなった。今後は増殖したラジアルグリアの神経細胞への分化に加齢が関与するかを検討する。